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2008年9月12日 (金)

3Dムービーの作り方⑤

第5章 サイドバイサイドの映像を作る

 前回で作成した、編集済みの「左ムービー」と、「右ムービー」があれば、その映像ファイルを利用して、サイドバイサイドや、アナグリフ、インターレースなど、さまざまな3Dフォーマットの映像ファイルを作ることができる。

この章では、立体映像再生用ソフト(SMP)と、XGAクラスのプロジェクターを利用して、スムーズな3D映写ができるようにするため、サイドバイサイドと呼ばれる「左右横並び映像」を作ることを説明する。 サイドバイサイドは左右の映像が単純に左と右に横並びになっている3D映像フォーマットであり、左右の同期再生が簡単にできることや、伝送において圧縮をかけても左右の映像が混ざることがないため、利用されることが多い。

サイドバイサイド映像の例↓

Screenimage35_up

Premier 新規プロジェクトの作成
ビデオ編集ソフト「Premier Pro」を起動し、下記の要領で、サイドバイサイド用にHD(1920x1080)の横幅が2倍である 3840x1080サイズのプロジェクトを新規作成する。

Screenimage30b__sbs_3
    編集モード:デスクトップ
    フレームサイズ: 3840横  1080 縦
    ピクセル縦横比: 正方形ピクセル(1.0)   フィールド:なし

完成した左右のムービーファイルを読み込む
「ファイル」→「読み込み」で、先ほど完成した左右のムービーファイルを、それぞれ読み込み、タイムライン上に貼り付ける。

Screenimage31_

左右の映像を、横並びに配置する

左右の映像の「モーション」の値を下のように設定し、左右映像が横並びになるように配置する。

 左画像の横位置を960に設定         右画像の横位置を2880に設定

Screenimage3233__2

左右の映像がサイドバイサイド(横並び)に配置された様子↓

Screenimage34b__2

設定が完了したら「ファイル」→「保存」で一旦プロジェクトを「名前_sbs」などの名前で保存しておこう。

サイドバイサイドの映像を、エンコーダーで書き出す

サイドバイサイドの映像を、エンコードされたムービーファイル(圧縮されたムービーファイル)で書き出す。 ここで同時に画像サイズも半分に縮小する (3840×1080 →1920×540)  これは、現在の標準性能のパソコンでも、コマ落ちしないように再生するためのサイズ縮小であり、パソコンの性能が上がれば、3840×1080 のままでもスムーズな再生が可能になるだろう。

「ファイル」→「書き出し」→「Microsoft Media Encoder」を実行する。
今回、圧縮方式は Windows Media を用いる。

● Windows Media エンコードの設定
書き出し形式は、Windows Media を選択し、以下のような設定にする。

Screenimage37b_wm9 

      形式:Windows Media
      範囲:シーケンス全体
      ビデオコーデック:Windows Media Video 9
      エンコードパス:2パス
      ビットレートモード:固定
      フレームの幅:1920
      フレームの高さ:540
      フレームレート:29.97
      ピクセル縦横比:正方形ピクセル(1.0)
      最大ビットレート:10,000.00(10Mbps)
      画質:100.00

※ビットレートモードや、最大ビットレートなどは、希望する画質や、上映用パソコンの性能に応じて変更してほしい。 上の例そのままでも、現在の標準的性能なパソコンなら、問題なく再生できると思う。

エンコード設定が完了したら「OK」をクリックする。
ファイルの保存画面になるので、最終的なサイドバイサイド映像の
ファイル名を入力し、「保存」ボタンを押して、エンコードを実行する。

     Screenimage38b__2

エンコードには少々時間がかかる。 パソコンの性能にもよるが、10分尺程度の作品で、2~3時間必要だ。 こういう作業では、高性能なパソコンが欲しくなる。

エンコードが終了したら、完成だ。

これで、目的のサイドバイサイド映像が、Windows Media エンコードで出力することがでた。 次回は、このサイドバイサイド映像を利用して、実際に3D映像を試写し、評価する方法を説明する。

次回は、「立体映像の試写」を予定・・・

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コメント

このシリーズは永久保存版ですね(笑)。このような貴重な情報を公開されるオープンさは、これからの3D予備軍を大きく育ててくれそうでうれしいです。
ところで非圧縮サイドバイサイドの状態で、一般的な編集作業をするのでしょうか?それなら同期ズレのミスもなくて済みそうです。
ただ保存のためには、もう一度左右別のファイルに書き出してテープ保存が必要?
また現在のPCの性能だと非圧縮サイドバイサイドの状態での駒落ちはどの程度なのかも気になる所です。

投稿: おっと | 2008年9月12日 (金) 15時35分

3D映画って作ってみたいけど・・・どうやって作るの?
っていう3D予備軍の人に、少しでも参考になれば幸いです。

もっと突っ込んだ内容や、実際の撮影ノウハウなどを追加した「プロ版?」も書きたいところ・・・
共著者募集中!(笑)

>ところで非圧縮サイドバイサイドの状態で、一般的な編集作業をするのでしょうか?

私の場合には、全カットに対して左右のタイミング合わせと、上下左右のズレ合わせ編集を済ませた後、通常の編集をしています。(左右を同じようにカット、カラコレ、エフェクト等を行っていきます)
時々左右でカット位置を間違えてアレレになることもありますが(^^;

それで、左の非圧縮と、右の非圧縮を出力して、それを保存って感じです。

サイドバイサイドにしてから編集してもいいのですが、ワイプとかスライドとかのエフェクトをかけたい時に少々困ると思います。 また、アナグリフにしたいなど、他のフォーマットに変換する場合も、編集済み映像が左右独立していたほうがやり易いかと思います。

>PCの性能だと非圧縮サイドバイサイド・・・

は、たぶんコマ落ちまくりだと思います(僕のPCが古いから?)
MPEG2などの圧縮をかけると、フルHD(1920×1080)×2 でも上映できました。

投稿: 関谷 | 2008年9月12日 (金) 20時10分

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