[工作] ニコンP5000 ステレオ化
中古カメラ屋さんで、偶然にも2台のニコンCoolpix P5000 を発見。 値段もキズ有りで相場より安かったので、「すみませ~ん、2台ともくださ~い」ということで購入。 行きつけのお店なので、店員さんも 「毎度の2台お買い上げありがとうございま~す」といった感じである。 ということで、久々にコンデジのステレオ化に挑戦となった。
この機種は、RBT-D4 のベースとしても使われているため、2台の同期性はきっと良いはずである。 ただし、外部リモート端子がないので、裏蓋をはずし、シャッター信号にケーブルを直接半田付けで取り付けなければならない。そのあたりが少々挑戦なのだ。
まずは、裏ブタを外すわけだが、ビスが多くて少々苦戦の予感である。 なんとか裏ブタを外すと、予想はしていたが、コネクター類はものすごく小さく、部品も表面実装で、半田付けできそうなポイントは極小だ! う~ん、老眼一歩手前の目にはキビシイ戦いだ。
で、なんとかカメラ上部の「シャッタースイッチユニット」からのケーブル端子を、テスターであたりながら、シャッター半押しボタンと、全押しボタンの信号ピンをさぐり、見つけたポイントの位置がこちら↓
図の、Gがグランド(アース)で、Hがシャッター半押し、Sがシャッター全押しの信号ポイント。 この3つの信号をリード線でとりだして、2台を接続すればよいというわけだ。 なお、SとHは2箇所書いてあるが、どちらか半田付けしやすいほうから引き出せばよい。 ただ、どのポイントもきわめて小さいため、いったん細いリード線で信号を引き出し、その線に太めの線を半田付けすることにする。
半田工作は、約1時間の悪戦苦闘の末、なんとか1台目の半田付けを終了した。 信号線は、裏ブタに穴をあけて引き出す。
で、ここで目がかすむ・・・ 小さな部分をルーペで見ながらの作業は予想以上に目を使うようだ。 ・・・しかたなく昼食ブレーク。 ブルーベーリーパンを食って「目力」アップをはかる。
で、2台目も1時間程度でなんとか終了。 2台のカメラから取り出した3本の信号線を、お互いに接続して完成だ。 これで、片方のカメラのシャッターを切れば、もう片方のカメラのシャッターも切れる。 今回はダイオード等の特別な回路は必要なく、ただ単純に接続すれば機能したので良かったが、半田付けは職人芸が必要なので短気なひとは手を出さないように(^^;
2台をステレオーバーに載せ、同期がどのくらいかテストしてみた。 マニュアルモードでストップウォッチを撮影してみたところ、10回撮影して、どれも100分の1秒まで同期しているので、まず同期はOKだ。 (747の目が出て、旅行にいきたくなる ^^)
ただ、このままだと、ステレオベースが10.5cmと少々目幅をオーバーしてしまう。 レンズ間の距離を目幅とおなじ7cmくらいに近づけるには、やはり RBT-D4 のように2台の上下を反転してマウントする必要がありそうだ。 ということで今日は時間切れ。ここまで約3時間の作業である。 ステレオベース縮小のための機械工作編はまた今度ということで、とりあえず、このまま少しテストしてみようと思う。
※カメラの改造に関して保障はありません。あくまで自己責任でお願いしまーす。
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